効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■NTTが巨大な蓄電所に

たまたま昨日地域単位のマイクログリッドの蓄電機能について書いたのと符号を合わせたように、今日の報道でNTTが自社の通信設備建物に蓄電池を増強して、地域の蓄電所にすると報じられている。電話回線を自ら管理するNTTは、通信線が光回線に変わってきても、通信の交換設備を保有管理している。そして、そこには昔からかなりの規模の蓄電池を保有している。系統からの電力供給がなくなっても通信機能を保持するためだ。そのことからNTTの蓄電関係の技術は優れており、しかも通信拠点は全国の都市部へ均等に存在する。通信のマイクログリッドを電力のマイクログリッドと蓄電に機能を拡大するのは難しい話ではない。

NTTは2030年にグループ全体の消費電力の3割を再生エネにする。現在は全体の約1割だが、風力と太陽光を中心にした自前の発電にも力を入れていく。洋上風力発電はNTTとして経験がないが、提携している三菱商事と共同参入の議論を進めている。NTTは全国に7300の通信ビルと1500のオフィスビル保有している。それを強みに各地で電力を貯める役割を担っていきたいとしている。電話交換機のある通信ビルの空いたスペースに大きな蓄電池を置けば「蓄電所」になり、他社のグリーン電力の受け皿にもなる。各地域のバックアップ電源として、災害や電力不足のときに公共施設や病院などに電力を供給する仕組みを増やすと報じられている。

NTTはデータの伝送手段を電気信号から光信号に変え、通信や情報処理にかかる消費電力を100分の1に抑える次世代通信基盤「IOWN(アイオン)」の研究を進めている。光半導体は電気信号よりエネルギー効率が高く、熱を冷やすコストがいらない。5年から10年の期間で、米インテルなどと共同で実用化を進める。コンピュータや通信ネットワークで、圧倒的な低消費電力を実現していく方針を示している。

NTTは通信技術と電力貯蔵技術、データ処理技術と、マイクログリッドについて広範な対応ができる基礎となる力を持っている。NTT自体がその気になっているのだから、地域分散エネルギーの普及充実の底辺の力を押し上げてくれることを期待したい。

 

 

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