効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■気候変動対応への日本の役割

奈良市内にも雪が降るかと思っていたのだが、望外の好天。寒さは厳しいが、嬉しい新年の始まりだった。お雑煮の準備に時間がかかる間、新聞を読むことにしたが、これを寒い中配達してくれたのだと思うと、じっくり読むべしと始めた。

日経新聞の一面トップにあったのは、「脱炭素の主役、世界競う」という記事。その出だしが、世界がカーボンゼロを競い始めた、だったが、競うのは良いとしても、その目標は、社会が現状維持を続けられるようにするということであって、その環境をできるだけ早く作り出すということだ。それによって何か華々しい改革成果が出るわけではないように思う。勿論その成果を生む過程では新たな経済効果も生まれるだろうが、勝ち負けではなく、それぞれの成果を持ち寄って相乗効果を出すということが求められる。気候変動対応は人類の生存を左右するものだけに、求められるのは国際協調だろう。

CO2を減らす新技術として興味ある紹介記事があった。大気中のCO2を選択的に吸着して水に溶かし、地下の鉱物と反応させて固める技術の開発がアイスランド南西部のヘッドリスヘイディで進んでいて、火山の熱で発電する地熱発電所の脇で世界初の工事が進むというもの。春には直径が約1メートルの吸気ファンを24基そなえた装置を4つ備えつけ、大気中のCO2を吸い込み、地下2千メートルで岩に変えるということだ。地下の鉱物と反応させて固める。9割以上のCO2を半永久的にとじ込め、漏れる恐れも小さいという。地下の鉱物が何物かにもよるが、日本の地熱発電所でこのような試みは出来ないだろうか。また、このCO2削減効果は、樹木を増やすことよりも大きいのだろうか。それに必要な電力は地熱発電から得るのだから、CO2の排出はないのだろう。如何に安定した貯蔵ができるかだが、日本でもこの辺りで協力することは可能かも知れない。

このような技術開発に向けた国際資金支援が必要なのだろう。いずれは全人類にプラスの効果をもたらすものとして、国際競争ではなく、国際協調が望ましい。記事にも、日本にも潜在力はあるとしている。知的財産分析のアスタミューゼ(東京・千代田)によると、18年のCO2排出削減の国外出願特許で日本は約1万5000件と2位の米国の1.7倍ある。09年から10年連続の首位だ。水素関連の特許でも、日本は2位グループの韓国や米国、ドイツを引き離し、01年から首位が続くという。この力を協調的に利用できるような体制を日本主導で構築できないだろうか。

 

 

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