効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■2021年は波乱の年か

2020年は、2021年の波乱要因を一杯貯め込んだ年になったのではないかという感じがする。

その筆頭は新型コロナウイルスだが、2019年末には感染が始まっていたと分かってきたようだが、それがまだ収まる気配がなく、ワクチンが開発されたとしても、世界の人が全てワクチンの摂取を受けることができるのにはまだ2年以上はかかるだろうし、いま欧米で拡大が止まらないどころか加速しているような状況を見ると、このウイルスが世界の人達の生活、命に与える影響が拡大するのが2021年。世界経済の拡大を期待してダウ平均株価が大幅に上がったようだが、株価は低落低迷するのではないかと思える。

それを反映してエネルギー需要も低落するだろうが、気候変動対応策にも影響を与えて、再生可能エネルギーの設置量拡大に向けた政府施策にも勢いがなくなり、予想したほどの容量拡大はできないだろう。しかし、地球温暖化は止まらないだろうから、空調需要が電力需要を大きく変動させ、発電がその変化について行けないことが原因となる広域停電が各地で発生するような気もする。米国ではカリフォルニア州だけでなく各地で自前の蓄電池の設置が進展している。それを全体で取りまとめて仮想発電所(VPP)にする動きも具体化しつつある。日本でもその予兆のような状況が見られるが、日本はまだ電力供給の安定性が悪化することはないだろう。一方、供給力を維持しようとする電力事業は、再エネ導入に熱を入れなくなることは確かだ。

日本の原発では、福島原発事故後での汚染水の処理が2021年には無理矢理放水の方向に向かうだろう。また、廃炉の計画も大幅な遅れがさらに具体化し、使用済み核燃料の保存を発電所内でしなくてはならなくなり、地元との軋轢が見られるようになるに違いない。

英国のBrexitについて、EUと何とか折り合いがついて、通商に関税がかかる事態を避けることが出来たのは良かったが、細目部分で新たな問題が必ず出てくるだろう。そして、それがEU自体の存在に疑問を投げるEU加盟国が出てくることに繋がらないかと心配だ。米国大統領が替わることになるが、トランプ大統領が引っかき回して国の内外に関わる不安定さをバイデン新大統領がどのように修復できるかも、2021年の課題となる。おそらくトランプ氏は退任後もいろいろと難癖を付けてTweetするだろうが、米国民がそれに引きずられないことを願う。

 

 

 

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