今日の報道記事によれば、洋上風力発電の導入促進に向けて、官民が2030~35年までに発電コストを1キロワット時あたり8~9円にする目標を掲げることが分かった。国際平均にほぼ並ぶ水準になるということだが、これは現在の国際平均の数字の筈だから、20年以上の年数をかけなければそこまで下がらないということだ。まだ浮体式洋上風力発電設備は、政府の実証設備しかないはずで、それもトラブル続きで廃却処分にせざるを得ない状況だ。
洋上風力の導入促進に向けて経済産業省や関連団体が策定する「洋上風力産業ビジョン」にこの数字が織り込まれるそうだ。目標はあまり先のものは具体性がなくなり、単なる願望にしか見えない。経産省は40年までに最大で4500万キロワットの整備目標を掲げる方針だ。欧州連合(EU)や中国に次ぐ世界3位の規模となるという説明だが、米国、インド、さらには韓国よりも小さい規模にしかならないだろう。意欲は分かるが、余程の助成策を準備しないと、世界の流れに遅れてしまうことは確かなように思える。
今年のエネルギー白書を引用すると、「近年では洋上風力発電の市場も急速に拡大しており、2019年末の時点で、世界で合計2,913万kWが導入されています。ただし、現時点では世界の洋上風力発電の75%(2,190万kW)が欧州諸国の沖合に集中しています。とりわけ洋上風力に注力しているのは英国で、世界の累積導入量の33%(972万kW)を占めています。2019年を通じて新たに追加した設備容量が最も多かったのは中国で、240万kWの設備が追加されたことで、累計導入量は684万kWとなり、英国、ドイツに次いで世界第3位となっています。」
それに付随した図表では、中国、米国、ドイツ、インドの順に風力発電の設置規模が大きい。
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