空港施設社は11月30日、同社が施設の賃貸管理を行う東京国際空港(羽田空港)国内航空貨物ターミナル地区に、メガワット級の自家消費型太陽光発電設備を導入すると発表したと報じられている。貨物ターミナル施設(W-1棟、E-4棟)の屋根を活用して設置する。太陽光パネル敷設面積は6,396m2、年間発電量は約270世帯分に相当する約119万5000kwh。これによるCO2削減量は年間585tを見込んでいる。各建屋で発電した電気は地区内で利用する。運用開始日は西側貨物地区が10月31日、東側貨物地区は12月初旬となっているからもう始まっているのだろう。
ここまでの規模の発電設備を導入するのなら、重要施設を結んでマイクログリッドにすることは考えられないだろうか。空港だから既に自家発電設備もあるだろうが、おそらく非常時だけに使う事になっているかも知れない。これを常用自家発にして都市ガスを燃料に使えば、広域停電が起きても都市ガスの中圧供給が止まることはほとんど考えられない。それと太陽光発電の電力を蓄電する蓄電池を設置すれば、空港という重要施設の一部を広域停電時にも機能を失わないようにすることができるだろう。
空港については昨年11月に米国のペンシルバニア州ピッツバーグにあるハーツフィールド・ジャクソン国際空港がマイクログリッドになると書いたが、羽田空港でも、建物の屋根だけでなく、滑走路の周辺空き地にも太陽光パネルを置けば、かなりの容量が確保できるはずだ。勿論離着陸に支障がないようにしなければならないが、空港という重要世説の機能を維持する方策を考える必要はあるだろう。他の空港についても同じことが言える。単にCO2排出量を減らすためではなく、空港機能の維持も考える必要があるのではないだろうか。
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