効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■脱炭酸ガスに拍車がかかりつつある

炭酸ガスを捕捉するカーボンキャプチャーの技術開発には時間がかかるだろうと思っていたが、どうもかなりその技術開発は早く事業化されるような雰囲気だ。

報道記事だが、国内造船大手が温暖化対策向けの新型船開発に乗り出したようだ。三菱重工業は世界初となる二酸化炭素(CO2)運搬船を2025年度にも実用化する。工場などからCO2を回収して運搬、貯蔵する取り組みが世界的に広がっており輸送需要を取り込む。川崎重工業も世界初の水素の運搬船を開発した。従来船では中韓勢が優勢ななか、脱炭素市場に活路を見いだす。輸送需要まで具体的に想定しているのだから驚きだ。

運搬船は温暖化対策の一環として日米欧などで導入の検討が進むCCUS(CO2の回収・利用・貯留)での活用を見込む。発電所や製油所、製鉄所、化学プラントなどの設備から排出されたCO2を陸上で液化ガスに変えて運搬。地下貯留の設備がある地域の港まで船で運ぶ。CO2は液化の際に圧力を低くするとドライアイスになってしまう。三菱重工は独自の制御技術を使いセ氏マイナス50度から同プラス30度前後で圧力を調整する液化技術を確立する。CO2運搬船が実用化すれば世界で初となる。

国際エネルギー機関(IEA)は70年に世界のCO2排出削減量の15%をCCUSが占めると予測する。日本でもCO2を化学品や燃料などに加工したり、コンクリートなどに再利用したりする実証が進む。他の国内大手も脱炭素が生む市場に商機を見いだす。川重はオーストラリアの褐炭から水素を作り、日本に運ぶ世界初の液化水素運搬船を開発。30年までに大型化し、商用化を目指す。同社は水素をセ氏マイナス253度にまで冷やして液化する技術を持つ。液化水素は蒸発しやすいが独自タンクで長時間の超低温保存を可能にした。

どの企業がコスト効果の良い吸収保存・輸送システムを一貫した物として作り上げるか、海外の企業も参入するだろうから、激烈な競争になるだろう。だが、その競争が地球温暖化抑制に効果を発揮するのだから、みんな頑張れと言いたい。

 

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