昔何かの科学雑誌で放射冷却というものがあるという記事を読んだことがある。ある農村で、小屋の屋根をガラスにしておくと、夜にはその小屋の中がかなり冷えるというものだった。これの延長のような記事をワシントンポストが書いているのをワイフが見つけて切り抜いてくれていた。
この現象は昔から知られていたようで、太古の時代にも氷を造る手法として利用されていたという。熱帯地方で葦の網で覆った容器に水を入れておくと、氷が出来たそうだ。これに関心を持って研究をしたのがスタンフォード大学のリサーチャー。宇宙へ熱を捨てる放射冷却を極限まで利用できる素材を開発して、日中でも建物を放射冷却で冷房する技術を完成させたそうだ。ガラスの場合、広い周波数の熱線を放出するが、同じだけの熱線を外部から取り込むから、日中には使えないことになる。だが新しい技術は、太陽光からの熱線(紫外線から赤外線)を完全の阻止し、赤外線よりさらに周波数の低い狭い熱周波数だけを通過させ、他の周波数の熱線は阻止するパネルとして実を結んでいる。
昼間に太陽が当たっても極めて断熱効果が高く、かつ、一定の周波数の熱線は室内から宇宙空間へ放出するから冷却になるというもの。それによって冷やされた空気でエアコンの冷媒を冷却してやり、エアコンの消費電力を大幅に上げることができるようだ。これによって、地球温暖化を進める原因の一つであるエアコンの消費する電力の発電時に放出される炭酸ガスを大幅に少なくできる。電力消費量、すなわち発電量が少なくなるからだ。
これを建物の壁面に貼り付ければ、極めて断熱効果が高くなる。このパネルの素材などについては紹介されていないが、地球温暖化抑制への効果的な技術が開発されたようだ。
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