効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■三菱パワーが事業用燃料電池を海外へ

8月29日にここで書いたときには三菱日立パワーだった会社が、日立が手を引いて三菱パワーになっている。ここがプレスレリースをしたのが、事業用燃料電池でも大型のものをドイツに輸出することになったということだ。MEGAMIEという商品名で、200kWから1MWクラスのものとなるが、前に書いたのはビール工場の排水から発酵メタンを採取して燃料に使うというものだった。今回の発表では、エネルギー関連企業が加盟するドイツの研究機関向けで、熱や電力を供給するシステムの中核設備として、2022年3月までに稼働するようだ。稼働するシステムは、電力や熱を供給するだけでなく、既存の電力網から独立した分散型電源としても運用。周辺のオフィスや住宅にもエネルギーを供給できるようにするとしている。

日本国内における9基の導入実績が評価され、今回の国外初採用につながったとしているが、燃料電池、それも固体電解質の事業用が海外に設置されるのは嬉しいことだ。輸出先では、電気や熱を供給するだけでなく、既存の電力網から独立した分散型電源として利用することもでき、大規模なオフィスビルや病院、約300戸の住宅に電気と熱を供給する能力を持つということだ。また天然ガス、バイオガスに加え、電気の脱炭素化に寄与する水素を利用することもできる。さらに小型であるという特徴から、既存の電力・熱供給システムへ最適に組み込むことができるらしい。

製造業のデジタル化によるエコシステムの構築を目指すドイツの国家プロジェクトであるインダストリー4.0(第4次産業革命の意)を踏まえた、ノルトライン=ヴェストファーレン州(NRW)版研究プロジェクト「KWK.NRW 4.0」の一環で、同州および欧州地域開発基金(ERDF:European Regional Development Fund)による資金提供を受け、三菱パワーのSOFCが採用されたものだという発表だが、再エネ電力で作った水素の利用にも使われるようだ。その成果は日本にも影響を与えるに違いない。

 

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