効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■LNGスタンド

三菱商事は産業ガス大手のエア・ウォーターなどと共同で、トラック向けの液化天然ガスLNG)充填スタンドを開発した。全国展開を前提に11月から北海道で運用を始めると報じられている。圧縮天然ガスを燃料とするトラックが走っているのは知っていたが、LNGを燃料にする、ということは、LNGの保冷タンクを装備しているということだ。これが既に実用化されているというのは驚き。実証試験が中心だった既存のスタンドに比べ小型にし、設置をしやすくしたという。ディーゼル車と比べ二酸化炭素(CO2)排出量を2割ほど削減できる点を訴え、普及につなげるとの構想のようだ。

新しいスタンドはコンテナ型で、幅3.3メートル、奥行き12メートルのスペースがあれば設置できる。最大で1日約60台の連続充填ができる。従来の設備はガソリンスタンドのように広い用地が必要だったが、新製品は小型のため、費用は従来の半分で済むという。コンテナ型の意味は多分、空になればLNG基地まで行って再充填する方式なのだろう。北海道ではまずエア・ウォーター子会社の物流施設がある石狩市内に1カ所設置する計画で、貨物輸送のエア・ウォーター物流(札幌市)が11月から自社の輸送業務に活用する。LNGトラックは3台を使う予定で、このうち1台はいすゞ自動車が開発した試作車を無償で提供してもらう。

この記事で見ると、まだLNGトラックの実用化は初期段階で、これからと言うことだが、LNGの事業を幅広く行っている三菱商事が、事業拡大の足がかりにするのだろう。その背景には、現在、国内で使用されている大型トラックの大半はディーゼル車で、軽油を燃料としているが、LNGトラックは軽油と比べCO2排出量を10~20%削減できるし、大気汚染の原因となる硫黄酸化物SOx)も排出しない。走行距離も1度の充填で1000キロ以上と、圧縮した天然ガスを使う場合に比べ2倍以上長い、というように、環境改善に貢献する度合が大きいということがある。輸送事業者も、多少のコスト高はいま進展しているSDG経営の目玉にすることで吸収できると考えるようになっているのだろう。

しかし、この燃料も程度の差こそあれ炭酸ガスを排出はするから、いずれは液化水素を燃料にするものに代わっていくのかも知れない。

 

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