効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

LNGが船舶や大型トラックの燃料に

圧縮天然ガスを燃料とするトラックは、環境志向のある運送事業者などが採用している。しかし、一般の自動車の燃料には使われていない。ガス事業は昔これを目指して家庭などでガスを充填できるようにできないか検討したが、高圧ガスなどに関わる規制のために日の目を見ることがなかった。しかし、LNG液化天然ガス)を燃料としたトラックの走行を試験しようとする運送事業者が出てきた。来春から試験的に走らせるらしい。LNGの輸送は、LNGを原料にする地方ガス事業など向けに一般化していて、その安全性についての問題はなくなっている。だが、LNGを直接燃料に利用するのは今回の試みが初めてのようだ。保冷した燃料タンクが自動車の設計に組み込まれなくてはならない。大型トラックを蓄電池で走らせるのは走行距離の点で難しいのだが、LNG車は1回充填すると、東京―熊本間の約1200キロメートルを走ることが可能となるという。
一方、トヨタ自動車の車運搬船環境負荷の低い液化天然ガス(LNG)を燃料にした次世代船に切り替わるとも報じられている。トヨタ向けの運搬船を所有する日本郵船などが約20隻を新造するとのことだ。世界的にC重油を燃料とするのが一般的な船舶からの排出ガスへの規制が強くなっているのに対応するものだが、LNG価格が将来的にも安定するとの見方が定着したからでもあるだろう。
輸送船、大型トラックの燃料としてLNGが広く使われるようになると予想される。