効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■ANAが食品廃棄物など原料の燃料導入

航空機からの排ガス中の温暖化ガスを低減することが業界として義務づけられているが、ANAが食品廃棄物などを原料とする二酸化炭素の排出が少ないジェット燃料を来月から使用することになった。コストアップになるが、世界的な環境規制の強化に対応するため、導入に踏み切ることになったものだ。ANAが導入するジェット燃料は、食肉加工の過程で捨てられる脂身などの廃棄物が原料で、フィンランドの会社から供給を受ける。なぜ海外からと思ったが、欧米ではこのような燃料の利用は早くから進められていることから、量的に確保できるからだろう。これまでの石油由来の燃料と比べて、排出される二酸化炭素の量は製造過程も含めるとおよそ9割削減できるようだ。

石油由来ではない燃料で利用客を乗せて飛行するのは国内では初めてで、来月から羽田や成田を出発する便で使用を始めるとのこと。飛行機は、ほかの交通機関と比べて二酸化炭素の排出が多いとされ、国土交通省の試算では2018年度の時点で、1キロの移動で排出される二酸化炭素が乗客1人当たり96グラムと鉄道のおよそ5倍だとしている。このため、飛行機の利用に対してはヨーロッパを中心に厳しい目が向けられている。環境問題対応批判をしたグレタ・トーンベリさんが、国際移動に飛行機を使わなかったのもこのためだ。

ANAは、穀物などから作られたエタノールを原料にした燃料の導入も検討しているようだ。また、また、日本のベンチャー企業と連携してミドリムシから抽出した油の成分を原料とする燃料の活用も検討しているということだが、多分ユーグレナ社のことだろう。JALは家庭などから出るゴミを原料にした燃料の活用を検討している。いずれにしても、最終的には国内の資源を利用した燃料に集約する方向で行ってほしいものだ。

 

 

 

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