効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■使用済み紙おむつのリサイクル

最近知ったことだが、ある保育園で、保育児童のおむつを、それぞれの家族に持ち帰らせることにしていたが、それを保育所で取りまとめて自治体のゴミ回収処理に頼ることになったという。保育所がおむつの個別処理をいつから続けていたのか分からないが、家族への負担は勿論のこと、保育所でも間違いなく子どもの家族に手渡すのに苦慮していたはずだ。取りまとめる方式になったのは良かったが、一方では自治体のゴミ処理の負担が増える。

これが解消される可能性のあるリサイクルを実現しようとする紙おむつ供給事業者がいるということを知った。それは、ユニ・チャーム。この22日、使用済みの紙おむつを新たな紙おむつに再生する事業を始めると発表している。回収品から原料のパルプを取り出して再び紙おむつを生産し、2022年に発売するということだ。こうした紙おむつの「水平リサイクル」は世界初だという。消費者や投資家が環境対応の取り組みなどで企業を選別する「ESG(環境・社会・企業統治)」の流れに対応するものとなる。

ユニ・チャームの新事業は自治体と組み、使用済みの紙おむつを回収する。20年度中にまず都内で試験的に始める計画で、提携する自治体を今後詰める。回収品は同社のリサイクル設備でパルプを取り出し、新たな商品に再利用する。30年までに全国10カ所以上で同様の設備を設ける計画を立てている。

同社は2015年から使用済み紙おむつを再資源化するプロジェクトを開始し、2016年12月からは鹿児島県志布志市や大崎町とともに実証実験を行ってきた。この実証実験を通じて、パルプなどを衛生物品に利用可能なレベルまで再生する技術の確立、洗浄・分離時に使用する処理水まで再利用した「総循環型モデル」を推進してきたものが、新事業となったのだ。

同社はこの活動を、持続可能な開発目標(SDGs)で定めた17の目標のうち、7つ(3.すべての人に健康と福祉を 7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに 8.働きがいも経済成長も 9.産業と技術革新の基盤をつくろう 12.つくる責任 つかう責任 15.陸の豊かさも守ろう 17.パートナーシップで目標を達成しよう)に貢献すると考えているということだ。持続可能な企業になろうとする活動がこのような形で実現したことに少なからず感動させられた。

 

 

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