効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■廃プラスチックを減らす

 殆ど外食をすることはないので、夕食の時に飲むのがビールの小瓶一本。息子の家族が来てくれたりすると、大瓶がテーブルに並ぶ。どれもガラス瓶で、空瓶を収納ケースに入れておくと酒屋さんが持ち帰ってくれ、返却代を支払いから引いてくれる。だから、ビール瓶を毎月一回の瓶回収に出すことはなく、出すのはワインの瓶だけ。ビール瓶はメーカーが違っても同じ形だから、完全に再利用されている。ビール瓶に刻印されているビール醸造会社の名前と、ラベルの醸造会社の名前が異なっていることもあり、業界としての瓶回収と再利用が完全な形で進められているようだ。

 最近プラスチックの海洋汚染などが問題になっている。プラスチックの袋などはゴミとして回収し、新しい形のプラスチック製品の原料にするか、廃棄物として燃やすのが普通だろう。しかし、プラスチック・ボトルの形状を標準化し、少し厚めの材料を使って、上に述べたような再利用ができないだろうか。瓶の回収が行われるときに眺めて見ると、形状も色も多種多様で、これをそのまま再利用するのは難しそうだ。だが、何らかの標準化をして、透明なプラスチックを基本とし、必要なら少なめの種類の色を使った瓶を業界で使用し、回収の時には、サイズと色別にまとめることができれば、洗浄さえしっかりやれば再利用できるような方式が実現できないだろうか。

 と思っていたら、今日の新聞報道で知ったことだが、味の素や資生堂などはガラス容器などを消費者から回収して再利用する事業を今秋に始める。サントリー花王自治体と組み、廃プラを自社製品に使う。1社で回収や再利用するのはコスト面などで限界がある。連携して、困難な課題の克服を目指すとのこと。その気になればできるのだと思った次第。味の素や資生堂などの日本企業13社は米テラサイクル(ニュージャージー州)の日本法人テラサイクルジャパン(横浜市)と共同で、プラスチック容器を何度も使える容器に切り替えていくプロジェクトを始める。名称は「Loop(ループ)」。まず2020年秋から都内で実証実験を始め、続いて全国への展開を検討している。

 製品価格にはデポジットとして容器代を上乗せしており、消費者が容器を返却するとデポジット料金が戻ってくる。米国ではプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)や米小売業大手のクローガーなどが参加し、一部の地域でサービス提供が始まっている。ビール瓶でいま行われているのだから、普及させることは可能だろう。

 花王は「リサイクリエーション」の名称で洗剤やシャンプーといった製品の使用済みの詰め替えパックを回収し、リサイクルしている。神奈川県鎌倉市徳島県上勝町など複数の自治体と提携し、小中学校や駅前などに回収ボックスを設置しているようだ。2015年から始めており、これまでに合計で約25万枚、約4.5トンの詰め替えパックを回収し、集まった詰め替えパックは洗浄して細かく砕き、ベンチなどに組み立てるブロックとして生まれ変わっている。サントリーホールディングス(HD)はペットボトルの回収とリサイクルに関する連携協定を大阪市と締結した。市内の一部地域の家庭から出る使用済みペットボトルをサントリーHDの委託企業が集めている。

 これが全国的に行われるのには時間がかかるかも知れないが、回収、洗浄、再生の方式が確立されれば、プラスチック公害が認識されるようになったいま、それをしない事業者への不買運動なども考えられる。

 

 

 花王    資生堂

  サントリー

 

 

 

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