効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■CO2回収実証

地球温暖化ガスであるCO2の排出を抑制するためには、大規模な量の化石燃料を消費している火力発電所などから出てくる排ガス中にあるCO2を何らかの方法で捕捉(Carbon Capture)しなくてはならない。回収されたCO2を貯蔵するか利用するかも今後の課題だが、まず回収を効率的かつ低コストで行わなければならず、その技術開発が今後の大きな課題となっている。

それに関して今日報じられているが、JFEエンジニアリングは、1月20日、清掃工場から排出される排ガスからCO2を回収し、利用するCCU(Carbon capture and utilization:二酸化炭素回収利用)プロセスの実証実験を開始したということだ。同社が提案するCO2回収技術を清掃工場に適用すると、ごみに含まれるバイオマス分をあわせ、CO2の回収量が排出量を上回る「ネガティブカーボン」を達成することが可能になるという。分かりにくい説明だが、バイオマスの燃焼ガス中のCO2は、排出されても温暖化ガスの排出と見なされないからだ。

「クリーンプラザふじみ」におけるCO2の吸収方法には、天然ガスプラント建設等で実績のあるアミン吸収法を採用するが、さらなる高効率回収と清掃工場以外の分野での適用も期待される膜分離方式などの開発にも着手しているという。同社はCO2回収技術に加え、CO2の利用技術(ケミカルリサイクル)についても種々の実証試験を行う予定で、最新の技術開発分野として研究開発を加速していく考えだという。水素と反応させメタン(CH4)を生成する(メタネーション)ことでメタンガスとして燃料利用できるほか、メタノール(CH3OH)への転換も注目されている。

CO2回収、貯蔵、利用、それぞれの技術はあるが、それを組み合わせながら大きなコストアップにならないようにすることが今後の大きな課題となる。

 

 

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