東北電力女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)2号機(定格出力82.5万キロワット)について、宮城県の村井嘉浩知事は再稼働に同意する方針を固めたと報じられている。13日の県議会環境福祉委員会で再稼働を求める請願が賛成多数で採択され、22日の本会議でも採択が確実となったことを受け、再稼働へ県民の理解が得られたと判断した。東日本大震災の被災地に立地する原発で、知事が再稼働に同意するのは初めて。
女川原発2号機は今年2月、再稼働の前提となる原子力規制委員会の安全審査に合格。3月には梶山経済産業相が、村井知事に国の再稼働方針への理解を求めていた。
1995年に稼働を開始してから、幾つかのトラブルに見舞われている。1994年12月 試運転中、モニターの試験をマニュアル通りに行ったところ、マニュアル不備により安全保護装置が働き、原子炉が停止。2002年2月 炉心から20メートルの弁付近で、火災が発生。2006年5月 配管が減肉によって穴が開いているのが確認される。2007年10月厚さ約7.1mmのステンレス製配管に縦約11mm、横約9mmの穴を確認。2010年11月6日~:定期点検により停止。
2011年3月11日に起きた東日本大震災から以降これまで稼働していないが、一応の原則として建設後40年は稼働を認める原則があるから、余程のことがない限り、安全審査に合格させる事になっていただろう。その後、再稼働に向けて東北電力が、県知事が稼働を認める環境を何とか作り出すのに成功したということだ。この再稼働が行われると,東京電力の柏崎刈羽原発の再稼働の稼働に向けた動きがさらに強くなるに違いない。
稼働が始まると定格に近いの稼働を24時間継続するはずだから、東北電力地域での太陽光発電の稼働に制約が出てくるかも知れない。それとは別に、使用済み核燃料の増加が再び始まるということだ。最終処分場の調査が北海道で始まることがほぼ確定したのも、この女川原発2号機の再稼働と無関係ではなかろう。
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