国際的なスノーリゾート・ニセコを抱える北海道ニセコ町の片山健也町長は日本経済新聞の取材で、ホテルやコンドミニアムの建設時に断熱性の高い建物を推奨する条例の制定を検討していると明かしたと報じられている。観光分野の二酸化炭素(CO2)排出量を削減することが狙いだ。このような条例を制定している市町村は他にはないのだろうか。北海道の冬は気温がかなり低くなるから、暖房に消費されるエネルギーの量は、他の地域に比べて圧倒的に多いだろう。
北海道の建物にはほとんど複層ガラスが使用されていると思っていた。自宅を建てるときに複層ガラスにすることを頼んだら、北海道にしか部材がないと言われたことがあるからだ。結局輸入複層窓ガラスの取り付けになったのだが、この断熱効果は身体が実感している。その時に調べた資料では、既築の建物の窓を複層ガラスに取り換えるケースが多いとなっていたから、エネルギー消費量が多く、ユーザーの利用快適性が重要なホテルなどで、複層ガラスを使っていないものがあるのには少なからず驚いた。条例で強制しようというのだから。
この条例が実現すれば、新築物件に適用されるのだろうが、既築物件の改装にも何らかの形で補助を出して奨励することになるのだろう。世界屈指のリゾート地・ニセコ町は国の「SDGs未来都市」に選ばれるなど、環境に配慮した町の顔を持つ。札幌市など省エネルギー住宅向けに補助制度を用意する例はあるものの「条例を制定して建物の高気密・高断熱化を目指す事例はあまり聞かない」(国土交通省住宅局)という。
この街の既築ホテルで、高断熱構造を持っていない件数比率はどの位だろうか。そのような資料があるかどうかを調べて見よう。
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