最初カリフォルニア州で起こった大規模な山火事は、その範囲を拡げて、西海岸の諸州に拡がっている。このような大規模火災が以前に起きたのは2010年に西海岸だったらしい。この時の対応が不十分だったために多数の死者がでたことから、山火事対応策が大きく改定されたそうだが、それも今回の山火事には不十分だったと言われている。気温が非常に高くなったところに風が吹いたために、枝がすりあわされて高熱となり発火したのだが、その中には高圧線に接触して発火してものもあるようだ。
現地の写真で知ったが、サンフランシスコでは昼間でも空が赤黒くなり、不気味な光景になっている。この火災で大気に放散された塵と炭酸ガスが、気候変動に何らかの影響を与えるのは確かだろう。また、森林が焼失したことによって、そこに住みついていた多様な生物が極端に減ることになり、その変化は山火事のあったところに止まらなくなるかもしれない。
一方では少なからず理解に苦しむこともロッキー山脈で起きている。華氏90度（摂氏32度）と暑かったのが、先の火曜日には、カナダから来た寒波と強風のために気温が華氏30度（摂氏零下1.2度）にまで急落し、雪も降り始めて15センチも積もったと報じられている。この変化は、日本を襲った台風の進路が例年とは大きく違ったことも影響を与えているらしい。太平洋を流れる大気の様相を変え、米国の大気の流れを大きく変えたからだそうだ。
地球温暖化をひしひしと感じさせられる今年だが、このような大変動が新型コロナウイルス台拡大の原因の一つだという説もあるようで、気候変動だけに止まらない世界に備える必要があるだろう。だが、備えをどうするかの計画を作ること自体が分からない。これから精神的にもファンの多い社会に生きるという覚悟が必要だ、というしかないのだろう。
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