日本時間の今日10時からNHKで米国大統領候補者であるバイデン氏とトランプ氏の討論会の様子が放映された。オハイオ州で開催されたこの公式テレビ討論会の約束事は、片方の論者が2.5分ずつ話をすることになっていて、司会者もそのことを説明していた。しかし、司会者が話し始めるやいなやトランプ氏が横やりを入れ、バイデン氏の話にすぐその場で反論、批判するなど、予想外の進行になった。司会者が何度も注意したのは完全に無視されて、トランプ氏の横紙破りが展開。
話の内容は、同時通訳が入ったためによく把握できないことが多く、次回にはサブチャネルで同時通訳が入らないものも放映してほしいと思う。それも矢張りトランプ氏の割り込み発言との重なりがあって、同時通訳者も困ったのだろうと思う。
トランプ氏は、国民によく見えることは全て自分がやったからそうなったのだ、ということに終始した。また、気候変動については、山火事は手入れが悪いからであって、手入れが良く出来ていないところで山火事は起きていないと強弁し、オバマ政権時代に始まった制度も自分が始めたような口ぶり。この討論会を米国民はどのように評価するのだろうか。それに対してバイデン氏は冷静だったが、冷静であったが為に訴えたいことがトランプ氏に妨害されて、十分伝わらなかったのではないかという感じだった。
郵便投票についても、トランプ氏は自分が不利な結果が出た場合には、おそらく投票無効の訴訟を起こすだろう。ただ、投票の管理は各州で行うために、その動きがどこまで有効に実施できるかは分からない。トランプ氏が再選されれば、米国は孤立の方向に進むのではないかという印象だった。明日には報じられるであろう現地の報道機関の評価がどうなるかを客観的に眺めて見たい。
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