効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■韓国とカリフォルニア州に大型燃料電池

韓国の京畿道と米国カリフォルニア州のSoCal-Gasの供給区域に、Bloom Energy社のSOFC(固体酸化物形燃料電池)が設置され稼働を始めている。BloomのSOFCは宇宙技術として開発されたもののようで、発電効率が60%と世界でもっとも高いとされる。単体の設備を並列にすることにより、柔軟に必要とする発電規模を実現できるようにしている。自分の理解では、単体設備は発電を柔軟に変えることはできないが、並列のものの一部を停止させることによって、電力の需給バランスをとることができるようになっている。ただ、常時系統に接続している必要がある。日本では孫氏が率いるソフトバンク・グループ傘下のBloom Energy Japan社が代理店をしているはずだ。

韓国に設置されたものは2機で、その一つは京畿道に設置された総出力19.8-MW。韓国に導入されたBloom Energyのものとしては最大のもの、世界でも2番目になるようだ。もう一つは、8.1MWで坡州市に設置されている。日本ではこれほどの規模の燃料電池はまだ導入されていない。韓国政府が随分前から燃料電池の普及に力を入れているからだ。2019年に水素社会実現へのロードマップを示し、2040年までに15GWの設置を目指している。Bloom Energyのものだけでなく、FuelCell Energy社のものも含まれている。

カリフォルニア州のSoCal-Gasに設置されたBloom Energyの燃料電池が7月に稼働を始めた。Bloom EnergyがSoCal-Gasの設備の一つに電力を供給するようで、系統からは独立しているらしい。発電規模が示されていないのが残念だが、多分MW規模のものだろう。この機会を捉えて、Bloom Energyは水素製造事業も始めるようだ。この分野では日本の動きはまだ実証試験の段階なのは残念でもあるし、今後について心配でもある。

 

 

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