日本特殊陶業、ノリタケ、日本碍子、TOTOの森村グループ4社は27日、固体酸化物形燃料電池(SOFC)を研究・開発する共同出資会社を設立したと発表した。現在日本でSOFCを商品化しているのは京セラ、その技術を使っているアイシン、日立造船、三菱日立パワーシステム、ボイラーメーカーの三浦工業だと思うが、それが一つ増える。SOFCの技術を持っているのは、日本だけではなく、米国のFuelCell-Energy、Bloom Energyがあるし、確か韓国も開発しているはず。だがメーカーの数では日本が断トツ。三浦工業は英国のCeres Powerの技術を導入した新製品を10月から販売を始める。セラミック製品の歴史が生きている。
SOFCは作動温度が数百度と高く、発電効率も高い。排熱利用もすれば、90%前後の総合効率が発揮できる。これからの日本が環境対応するには、欠かせないものとなるはず。現時点では家庭用のエネファームが量産されているが、これからは業務用のものに重点が移されると思うが、今回の新会社設立はそれを狙ったものだろう。
天然ガスを燃料とするものだから、都市ガス会社の営業力に依存する側面もある。だが長期的に見ると、燃料が化石燃料だから、電力の再エネシフトが進むとそれが課題となるかも知れない。再エネ電力により製造される水素の利用も取り込んでいかなければならないだろう。
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