効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■建物の断熱

報道記事で知ったが、東京都は住宅の省エネルギー化を進めるため、住宅の窓、ドアの断熱改修や再生エネルギーを使った熱利用機器の導入を助成する制度を始める。新規に設置することなどを条件としている。窓、ドアについては、かなり前から助成制度があったと思うが、再エネを使った熱利用機器の導入への助成は新しい取り組みだろう。断熱改修は費用の6分の1を助成し、上限額は1戸あたり窓が50万円、ドアが8万円。熱利用機器の助成は費用の半額で太陽光は45万円、地中熱は150万円を上限とする。助成対象は、高断熱窓(既存住宅のみ)、高断熱ドア(既存住宅のみ)、太陽熱利用機器、地中熱利用機器。助成対象者は、戸建・集合住宅の所有者、集合住宅の管理組合等(国・地方公共団体等の公的な団体は除く)。

2020年度の予算額は約12億円。2021年3月31日までに予算額に達した場合、2020年度分の申請受付は終了となる。コロナ対策コストが急上昇している中で、この補助制度を継続しようとする東京都の姿勢は評価すべきだと思う。ただ、金さえあればではエネルギー消費を抑制する効果を発揮させることは難しい。工事業者への技術指導、住宅の持ち主には、どのような方策が個々の住宅に最適化を診断する窓口を準備する必要があるだろう。

これとは別のことだが、最近新築される住宅に、壁面の色を黒にしているのを見かけるようになった。建売住宅にはそのようなものはないはずだし、凝ったデザインの家に多い。外観は確かに魅力的だが、その住宅は太陽の熱を大きく吸収することになる。余剰に吸収した熱は、空調機器と換気で下げれば良いとそのデザインをした設計者が考えているとすれば、その住宅の熱損失は空調機器の消費する電力も併せると、最近流行のネットゼロハウスとは縁遠いものとなる。最近知ったことだが、太陽の光を完全に反射させる白色のペイントを開発した企業が海外にあるそうだ。また、太陽光発電ではなく、太陽熱吸収パネルを屋根・壁と一体化した住宅の開発もされているようだ。

建物設計の基本として、建物面積当たりの年間エネルギー消費がもっとも少なくなるようにする設計条件を具体的に周知する必要があるだろう。

 

  

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