これまで家庭用規模の太陽光発電には、住宅メーカーも設置を進めるなど、脚光を浴び続けている。だが、設置コストも安いし、電気やガスの消費も下がる太陽熱給湯器への支持は盛り上がりを欠けていると思い、どうしてこの二つを一体化したシステムが開発されないのかなと思っていた。今日の日経の地方版で、太陽光発電システム製造のサンジュニア(長野県須坂市)は、太陽光発電と太陽熱給湯をパッケージ化した商品「あおぞらソーラー」の販売を始めたと報じられたのを見て、やっと消費者も新しい選択が出来るようになったと感じている。これまで個別に販売していた両システムを一緒にして、導入費用を従来比20万円ほど抑えたそうだから、かなりお得感が生まれるだろう。
これは多分既存の太陽光、太陽熱の利用を同時設置することによってコストを下げたもので、例えば、一つのパネルに太陽光発電と太陽熱利用システムが一体化した物ではなさそうだ。販売価格は120万円(税別)で、住んでいる自治体によっては補助金を活用できる。10年間使えば光熱費の削減効果と売電収入で導入費を回収でき、太陽熱が5年、太陽光が10年のシステム保証も付く。これを設置できる屋根の形状がどれほどフレキシブルに選択できるかもあるから、既築の住宅への取り付けに需要があるのだろうと感じる。完全一体型の発電給湯システムを開発するメーカーは出てこないだろうか。あるいは、そのような商品が既にあるとすれば、その情報を入手したい。