効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■熊本県南部の豪雨

熊本県南部の豪雨で、県は5日、計18人の死亡を確認したと発表した。他に心肺停止が16人、行方不明14人。昨年に続く記録的な大雨による災害だが、これまでに蓄積されてきた雨量情報がまったく間尺に合わなくなったように思える。幾つもの河川が溢流し、堤防も決壊している。それが昨年と同じような規模で起こっている。

今の地形は、長い年月を経て作り上げられたものだが、それには、全て限度というものが組み込まれていたのだと思う。ここ1~2年の豪雨や強風は、その限度という枠組を越えてしまっている。河の流れも山の傾斜も長い時間の流れの中で安定できるように育てられたものだと思っている。その安定が、完全に破壊されてしまっている。これからは、いろいろな災害に、いわば場当たり的に対応せざるを得なくなっているように思える。

これだけ広域に濁流の中にあるのだから、電力供給は止まらざるを得ない。電力の安定供給は電力事業の中核的使命なのだが、これまでは、想定される災害の中でもっとも厳しいものであっても、広域停電を起こさないような送電の仕方を作り上げてきた。それが根底から意味のないほどの規模の災害が起きたのだから、電力供給が再開されるのにはかなりの時間がかかるに違いない。

もう一つは、携帯電話の電波を受信して各地に送る無数の通信基地が電源を失って機能しなくなっている。太陽光発電で蓄電して通信を継続しているものもあるようだが、太陽が顔を出さなければ、それもいずれ停止するだろう。また、その携帯を充電する機能が避難所に完備されているところも多くはない。系統からの電気が来なくなれば、幾つかを充電するだけで停止してしまう。このような新しい社会インフラが、これまでに経験したことのないような災害に遭っても機能するようにしなければ、災害対応ができているとは言えなくなる。

これからの気候には想定外という言葉が使えなくなるのかも知れない。暫くは従来型の方式で何とか対応するしかないが、全くこれまでとは異なったシステムで社会機能を維持できるようにしなければならないように思う。

 

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