効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■インドが天然ガスパイプラインを拡充

インドが天然ガスパイプラインの拡充に向けてこれから8年で1,400億ドルを投入するらしい。インドの一次エネルギーの中に占めるガスの比率は6%だが、それを2025年には10%ほどに使用としている。

インドにはいま6つの天然ガス供給幹線が走っているようだが、米国がLNGの輸出国として参入してきたこともあって、これから長期的に世界のガス価格が低位安定すると見てのことのようだ。また、これだけの規模の工事をすれば、それに必要な労働力も大きく、新しい雇用市場を生み出すことができることもこの計画の目的でもある。

インドの発電設備の現状を見ると、65%近くが火力発電で、その85%ほどが石炭火力、15%がガス火力になっている。石油火力は少ない。その他のものでは、水力発電が21%、原子力発電が3%、そして、風力と太陽光発電が11%となっている。発電設備の中核となる石炭火力は、公害防止設備を設置したものは少なく、大気汚染がインド全体を覆っている。これをガス火力に移行させる方向に向かうようだ。他には都市ガスの利用拡大もあり、家庭用のガス利用を2倍にするとしている。さらには、高圧ガスを燃料とする自動車の拡充も計画に入っている。

日本が持つガス火力発電技術が貢献できる分野は多いはずだ。高効率のガスコンバインドサイクル発電(ガスタービン発電とその高温排ガスを利用した水蒸気発電の組み合わせ)は、その典型だろう。石炭火力設備の輸出よりも政府の支援を足がかりにしてガス火力発電設備の輸出なり技術指導なりをすれば、地球温暖化対応としても大きな貢献ができることになる。昨日発表された日本の脱石炭を、国内だけでなく、インドなどの途上国に向けた施策として力を入れる必要があると思う。

 

 

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