効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

メタンガスの泡を吹き出す湖

湖ではなく沼と言うべきかも知れないが、北極周辺にあるツンドラ地帯にある沼と言うには大きく広い池で、水底からメタンガスの泡が吹き出ているという。300にも上る湖を調査した女性学者の報告だが、フットボール場20個ほどの広さを持つ湖で、湖底から大きな泡が吹き上がっているのだが、そのガスを調べたら、メタンガスだったという。泡は大きい物ではグレープフルーツほどの大きさのものもあり、底の泥も一緒に上がってくる。もし世界にこのような大きな湖が幾つもあるとすれば、メタンガスは二酸化炭素よりも地球温暖化効果がはるかに大きいから、気候変動を大きくするものとして注視しなくてはならないだろう。この記事で紹介されたのはアラスカのEsieh湖で、温泉が湧き出ているような波が写真になっている。メタンガスが出る池や沼は世界中にあるが、そのメタン濃度はこのEsieh湖よりはるかに低いらしい。北極の温暖化は他の地域より大きいそうで、このような湖がさらにメタンを排出することになる。
少し前のことだが、天然ガスパイプラインのリークを調べるために、上空から地上のメタン排出を測定したときに、リークありとされたところを見ると、牛の群れが盛んに吐き出すゲップだった。この牛のゲップも数が多くなれば地球温暖化を促進するから、牛だけでなく羊などのゲップを抑制する方法が議論されたことがある。メタンと言えば、動物が出すおならも主成分はメタンだが、人間も含めておならを出さないわけにはいかないから、少なくなるような食材を選択しなくてはならないだろう。かなり無理筋の話ではあるが。