効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■シェルの配当カット

 シェル(Royal Dutch Shell)が、石油価格の大幅下落の中で、株主に出していた配当を1945年以来初めて引き下げたと報じられている。シェルはこれまでFTSE 100の中でもトップを走る配当額を継続してきたのだが、このほど配当額を60%切り下げると発表し、その結果トップの座を医薬品メーカーであるAstrazenecaに明け渡している。この引き下げが今後どのようになるかについて、同社は極めて不安定な状況にあるとしている。シェルの株価は11%下落し、この四半期の配当額は前期の3分の2となる一株当たり16セントとなっている。オイルショックにも揺るがなかった高配当が、新型コロナウイルスの拡大によって石油価格が大暴落したことによって引き下げられたということは、このウイルスの動向次第ではさらに石油業界の業績が低落する可能性を示している。

 シェルの役員賞与の支払いはなくなり、可能性として、従業員の退職勧奨も念頭に置いているという。これまでシェルにとって、配当を下げるということはタブーとなっていた。2015年の石油価格下落の時に、配当に代えて株式買取を行ったが、その方式も当面棚上げにするようだ。

 シェルに並ぶBPは、当面第1四半期の株式配当のカットはしないようだが、その後がどうなるかについては全く見通しが立っていないようだ。BPはここ30年間で2度だけ配当を引き下げたことがある。

  シェルのCEOは、今回の石油価格下落によって、石油需要がこれから10年の内に頭打ちになる可能性があるとし、そうなれば、収益性が高くなる再生可能エネルギー事業に力点を移すことなるとしている。

今後の展開に注目する必要があるだろう。

 

-------------

猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。

https://minne.com/@plusme

https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form