効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

原油価格動向

原油価格が大幅な下落をしたようだ。ニューヨーク商品市場で原油先物価格がバレルあたり37ドル台で、6年10ヶ月ぶりの安値だという。石油輸出国機構OPEC)が減産を見送ったことを受け、供給過剰への懸念が改めて強くなったものだ。原油生産国であるイランに対する経済制裁の解除が近いという予測もこの価格下落を加速させている。アジアでは指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格8日午前に7年ぶりの安値をつけていると報じられている。これは日本が購入するLNGの価格にリンクされるから、ここ当面、安い燃料調達ができることになる。中国の需要が鈍化するとの観測があり、これまで中国は戦略備蓄を積み増してきたのが、来年に向けて一服するという見方も値下げ圧力になっている。これは日本の発電コストを引き下げる効果があるから、原発再稼働を急がせる力も弱くなるかもしれない。