効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■Googleが再エネ100%に向けて

 Googleは常時再生可能エネルギーによる電力でデータセンターを運用する目標を掲げているが、その実現に向けて興味ある運用を始めている。普通データセンターは24時間フラットな稼働をしているのに対し、太陽光や風力と言った天候に支配されるエネルギーによる発電量は変動が大きい。だから、データセンターの稼働に消費される電力を常に再エネからにするのは難しいとされていた。

 だがGoogleは、再エネ電力の変動に合わせてデータセンターの稼働率を変化させる、すなわち、稼働するコンピュータの稼働数を計画的に調整する試みを始めたようだ。それがうまく行くためには、再エネからの電力の供給量の変動予測をし、同時にデータセンターの必要稼働率も変動するから、そのマッチングをさせようとするようだ。言い換えれば、再エネ電力の供給量の変動に即してデータセンターの仕事量を増やしたり減らしたりするということだ。多分そこには蓄電池の利用も入ってはいるだろうが、このケースでは蓄電池の必要性をかなり抑えることができる。

 そうなると、データセンターの受け入れるデータ処理量を、再エネ電力の供給変動の予測に合わせて、前日から厳密に変化させなければならなくなる。ただ、再エネ電力の供給量よりもデータセンターの稼働に必要な電力が少なくても、前日に立てた稼働計画がうまく対応出来れば、再エネ電力に余剰が出ることに大きな問題は無い。系統へ売れば良いからだ。いわばデータセンターのデマンドサイド・マネジメントの実施と言うことになる。データ処理量を再エネ電力の供給量の変動に合わせて変化させることになる。

 これと同じことは、工場の稼働を再エネの発電量に即して調整するという方式もできるように思える。データセンターや工場の稼働を制御することによるマイナスと、グリーン電力100%に対する環境価値との比較の問題となるが、経営上の価値判断はかなり難しいかも知れない。顧客満足度との兼ね合いも出てくるからだ。再エネ利用目標比率を社会に約束するとすれば、優れた電力需要調整システムが開発されなければならないだろう。

 

 

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