効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■安藤ハザマの研究所でMHPSの「燃料電池+マイクロガスタービン」が稼働

 日本で作られる固体電解質燃料電池としてはもっとも規模の大きいものが安藤ハザマ研究所で4月9日から稼働を始めた。発電規模は250kWで、この商用第一号機は、三菱地所の東京・丸の内ビルディングで自家用コージェネとして2019年2月から運用されており、安定的に稼働を続けている。政府はこのような事業用規模の燃料電池に補助をしていたが、殆どが3kW規模のものだけしか具体化していなかった。この設備はMEGAMIEと呼ばれるシステムだが、高温型燃料電池とその排熱でタービンを回して発電するコージェネレーションになっている。

 都市ガスを燃料としてCO2発生量の少ないクリーンな電力と熱を供給し、企業内事業所を横断的に結んだエネルギー供給における環境負荷抑制への挑戦をサポートする。将来的にはCO2を排出しない水素燃料への切り替えを計画しており、水素燃料の混合が可能なガスエンジンによるコージェネレーション(熱電併給)設備と、大容量ナトリウム硫黄電池を組み合わせた発電設備とともに、計画的なエネルギー供給を支えていくことを構想しているという。今後の課題はコストをどれくらい下げることができるかだろう。米国ではFuel Cell Energy社が、さらに規模の大きいSOFCを開発実証しているようだから、それに負けないだけの実力を発揮してほしい。

 

SOFCとMGTのハイブリッドシステム「MEGAMIE」

 

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