効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■帝人、水素燃料電池の販売を開始

少なからず驚きのニュースが入ってきた。帝人が2月1日、英国の燃料電池メーカーIntelligent Energy Limited(IE社/英国ラフバラー市)と、日本における販売代理契約を締結し、水素燃料電池の販売を開始すると発表したというものだ。今後、同電池の採用に向けて実証実験を行っている日本フイルコン(東京都稲城市)をはじめ、情報通信業や建設業、製造業などに販売を進め、2030年度までに売上10億円の達成を目指しているとのこと。

今回販売を開始する製品は、IE社が開発した出力が3種類(1.2kW、2.5kW、4.0kW)のPEMFC(固体高分子型燃料電池)。1台あたりの重量が10~20kgと軽量かつ小型でさまざまな用途で発電装置に組み込むことができるほか、ディーゼルエンジンと比較して静粛性能が高くメンテナンスの頻度も低いという。これは燃料に都市ガス(メタン)ではなく、水素を使うのだろうか。とすれば、水素供給のチャネルを作らなければならないが、太陽光発電などからの電力で水電解するとすれば、そのコストはまだ高い。石油精製からの水素を使うとすれば、それは製造過程で炭酸ガスを排出するから、帝人の環境構想に則した物にはならない。帝人は国連が提唱する「国連グローバル・コンパクト」やSDGsに賛同しており、2020年2月に発表した中期経営計画2020-2022「ALWAYS EVOLVING」で、「環境価値ソリューション」の提供や環境負荷低減に関する長期目標を掲げ、事業や諸活動を展開している。

日本の業務用規模のものはほとんど固体酸化物電解質で、京セラなどが作っている。政府の補助もあるが、今年度は殆ど売れていない。帝人はこのような発電設備を販売する販路を持っているのだろうか。あるいは、どこかと提携するのかも知れないが、水素の供給も考えなくてはならないから、その事業構想を知りたいところだ。

 

 

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