村田製作所は3月27日、1,200台分の駐車場を活用したシステム容量約2.4MWのメガソーラーシステムの稼働を発表した。発電所は、同社生産子会社の岡山村田製作所(岡山県瀬戸内市)の社有駐車場地内に設置されている。今後岡山村田製作所ではさらに500台分の駐車場を活用し、2021年度中にシステム全体の発電能力を約1.5倍に拡張する構えだという。この方式をいままでに何度も主張していたのだが、やっとという感じだ。発表居日から稼働を開始したようだ。先頃ある会合で高速道路のパーキングエリアに同じようなことができないかと提案したのだが、結局目的が高速道路と異なる事業となるし、後のメンテなどを考えると手をつけられない、ということだった。各自治体が持つ駐車場の面積を累積するとどれほどになるだろうか。
これまでにもこの方式を採用しているところはあったかも知れないが、今回報道されたのは、両面発電パネルを採用しているのが特徴で、駐車車両、地面などから受ける反射光による発電で、設置面積あたりの発電効率を向上させていることが新しい方式だからのようだ。設置枚数は8,010枚だが、多分駐車場をカバーする屋根をつけて載せているのだろう。2個所目の設置も発表されていて、同じ工場の駐車場500台分にも設置し、2021年中に稼働するとのこと。夏になれば、ここに駐車する車が発車するときに冷房をそれほど効かさなくても快適に走り出せるはずだから、ガソリンの電気の消費量も少なくて済む。これから普及する電気自動車の充電にも利用できる。両面発電パネルのメーカーはどこだろうか。多分村田製作所ではない。これは今後の新市場開拓に貢献するはずだ。
さらに東京都が同じ頃に発表している記事の中に、東京ビッグサイト(東京国際展示場)に舗装型太陽光パネルと振動発電を設置し、利用を開始したという報道がある。まだコスト高の舗装形太陽光パネルの推進をするということだが、この展示場へ行くたびに、その沿線に車がほとんど止まっていない広大な駐車場があるのを歯がゆい思いで眺めていた。ここでも普通の片面発電でも良いから、同じような計画が推進されないかと思う。海に沿ったところにあるから、小型の風力発電をアクセサリー的に設置しても目を惹くことは確かだ。
無数にある有料駐車場でも屋根設置が近所迷惑にならないのであれば、蓄電池も併用して駐車場発電所として発電事業にできるかもしれない。
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