日経新聞が報じるところによれば、岡山県美作市は大規模太陽光発電所(メガソーラー)の発電用パネルの面積に応じて独自に法定外目的税を賦課できるよう検討を始める方針を示した。メガソーラーは緑を破壊するという声が強くなっている。景観の破壊という側面から見ると、風力発電より景観を駄目にしているのではないかと日頃から思っていただけに、住民感覚に答えた美作市の対応ではないかと感じた。設備の自然災害時の復旧や環境負荷抑制に向けた経費への充当を見込むほか、減価償却が終了した後の固定資産税の収入減を見据えて財源を確保する狙いもあるとのこと。
国土が狭く、山林が多く、人口が多い日本では、人の住んでいない平地はほとんど農地に使われている。メガソーラーは、山林を伐採するか、休閑地やゴルフ場跡地に設置されてきたし、池に浮かぶソーラーパネルまである。ソーラーシェアリング方式もあるが、日本でメガソーラーを設置できる場所は殆どなくなっているのではないだろうか。最近では海外のメガソーラーで作られる水素の利用もできるのだから、太陽光発電は、住宅や工場などの屋根に設置するものを優遇する方向に向かうべきだと思う。その事例が最近増えてきたようなのは好ましいことだ。