効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■新型コロナとスマートメーター

 新型コロナウイルス感染の拡大が、世界の政治経済に大きな負の影響を与えている。観光業、展示場、飲食店などは人が訪れて初めて成り立つ事業だから影響度の大きさは理解できるが、それとは無縁に見えるものにも波及しているようだ。数日前の電気新聞が報じたことだが、2020年度から逐次取付が完了する計画になっているスマートメーターの取付が、ウイルス関連の影響で計画通りに進展しない可能性が出ているようだ。2020年度に導入を完了する計画の東京電力パワーグリッド(PG)は、十分な数量が確保できない場合、「(スイッチング以外の)計画的な取り換え工事の中止で対応する」方針だという。スイッチングは電力供給事業者を変える需要家が出ることだが、これにはどうしてもスマートメーターに取り換えておかなければ料金の計算ができなくなる。従来から供給していた大手電力であれば検針員が指針を見に行くことと一体化しているが、他の事業者に変更になると、その数値を届けるシステムにはなっていない。スマートメーターがなければ新電力事業者は自分で指針を読む必要が出るが、そのような要員を準備しているところはないから、スマートメーターからのデータを入手することが必然となる。スマートメーターの取付要員の確保、取り付けに訪問することの可否、メーターを生産するところの生産体制など全てにコロナ感染が影響を与えているようだ。

 同じことが他の製品にも影響している。発光ダイオード(LED)国内大手の日亜化学工業も、自動車や照明向けに売上が減少しているようだ。自動車については、中国などの生産工程がウイルス感染の影響でストップせざるを得ないが、自動車向けのLED照明も生産台数の急減の影響を受けて出荷数が急減しているらしい。LEDは中国製品との価格競争によって照明向けを中心に苦戦していたのが、さらに自動車生産量の減少のあおりをもろに受けている。このように一見コロナウイルスとは関係が強くはない業態にも、かなり大きな痛手を与えている。新型コロナウイルスの感染がいつ収まるかはまだ予断を許さない段階だが、それだけに、世界経済の今後についても同じことだろう。

 東京都できょう新たに新型コロナウイルスへの感染が確認された人数は63人であることがわかった。状況はますます混沌としている。

 

 

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