効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

スマートメーター設置

米国のスマートメーター設置のテンポが地域によってまだらになっているようです。カリフォルニア州にある大手のサンディエゴ・ガス・アンド・エレクトリック社は、98%の顧客にスマートメーターの取付を完了し、これからはそれを使った顧客サービスの強化を計るとしています。一方同じ州にある大手パシフィック・ガス・アンド・エレクトリック社は、スマートメーター取付に反対する顧客への対応がうまく行かず、州の公益事業委員会から、スマートメーターを自宅に取り付けてほしくないという顧客があれば、その要望に対応するように指示を受けました。他の州でも、顧客からの、健康被害が起きないかとか、個人情報が漏れないかとかの心配にうまく対応できていない電力事業があります。
欧米が先頭を走っていたスマートメーターの設置が、年間設置件数で見ると今や中国が追い抜いているようです。絶対的な供給力の不足問題をかかえる中国にとっては、国家プロジェクトとして設置を推進しているのです。日本も電力供給に不安を抱えているのですが、スマートメーターの設置について具体的な動きがあまり見えません。個別の需要を効果的に削減するには、これしかないのですが、これからどう展開するか見守りたいと思います。自分で何かできる問題ではありませんが。