効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■隣接府県での往来

 大阪府知事が、隣接する兵庫県との間で、不要不急の行き来を控えるようにとの指示を出したということだ。これがなぜ兵庫県なのか。なぜ京都や奈良でなかったのかが分からない。大阪と神戸の間には鉄道路線も高速道路も、全て複数以上の数が走っている。大阪府が一番目途としているものが何か、理解できない。これをまともに実行すれば、関西経済は致命的なダメージを受ける。流通も通勤も全てが対象だとすれば、大都市に対して死ねと言うのと同じことになるだろう。大阪のコロナウイルス感染者の数が急速に増えているのが兵庫県に移行しないようにと言う善意からだろうか。米国がカナダとの国境を閉鎖したのと共通するものはないだろう。EU諸国でもまだ加盟諸国の間の閉鎖はしていないのだから、全く理解できないことだ。関西企業もその対応を求められるとすれば、具体的にどのような対応をすれば良いと言うのか、もう少し具体論を知りたい。

 それにしても、今回の新型コロナウイルスは、世界経済に致命的なダメージを与えている。経済的にも政治的にもいえることだ。ゼネラル・モーターズGM)など米自動車大手3社は18日、北米での自動車生産を30日まで全面休止すると発表した。新型コロナウイルスに関する従業員の安全対策に加え、北米の自動車需要の減速にも対応する。トヨタ自動車やホンダなど日本メーカーも北米生産の一時休止を決めた。欧州に続き北米の自動車生産にも新型コロナの影響が急速に広がってきた。航空業界もその多くが国際線を大幅減便や欠航になっている。物流自体が大幅に減るから、船舶の往来も大幅に減るだろう。中国に部品や完成品を作る工場を持つ企業。日本だけでなく、欧米企業にも多い。その下請けをしている発展途上国の工場も稼働できなくなっている。

 今多忙を極めているのは病院や医院の医師。だが、現時点では感染と判断した患者にも見守り、体力維持の対応しか出来ないのが実情だろう。他への伝染防止策も、何が有効か明確ではない。例えこれに有効な医薬品が見つかったとしても、それが十分に入手できるとは思えない。ワクチンの開発ができても、その認証にはさらに時間がかかるだろう。まさに八方塞がり。何か希望を持たせてくれるニュースはないだろうか。

 感染拡大のピークは終わったというのが中国の公式見解だが、中国医学科学院北京協和医学院の王辰校長は13日の新華社通信とのインタビューで、「新型コロナが最終的に消えるのか、インフルエンザのように断続的に流行するのか、あるいはB型肝炎のように免疫力の弱い人々の体内で生き続け他の人々に広がるのか、誰にも分からない」と述べたと報じられている。明日もどうなるか分からないということだ。