効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■トヨタとNTTが資本提携

 トヨタ自動車とNTTが資本・業務提携する方針を固めたと報じられている。通信を活用した自動運転技術などの技術を共同で開発するのが目的で、出資額は相互に2千億円規模となる。陸上での移動手段で圧倒的力を持つトヨタと、世界的に見てデータ通信事業で抜きんでているNTTがその力を、トヨタが2021年に静岡県の工場跡地を活用して建設する「スマートシティー」で発揮させようとするもののようだ。トヨタはNTTと相互出資することにより、次世代通信規格「5G」を使った次世代車開発などを推進したい考えだが、NTTとしてもデータ制御技術の応用分野を拡大させる機会を得たことになる。トヨタとNTTは17年にコネクテッドカー向けの共同研究開発をすると発表し、18年12月から実証実験を進めてきた関係にある。走行データや車両周辺の動画像といった、コネクテッドカーで得られる膨大な疑似データをシミュレーターで作成。センターに集めて分析する基盤技術の確立を目指している。

 ここで分からないのが「スマートシティー」の定義だ。自動運転車などが行き来する未来都市をつくるというだけに止まらない世界が出現するのではないだろうか。ここでは、生活空間全ての動きがデジタルデータで収集されることになるだろうが、そのデータをどのように利用すれば、そこに住む人が暮らしやすく、幸せになるという定義では、あまりに抽象的すぎる。人それぞれに暮らしやすさや幸せの基準が異なるし、そのデータの使い方によっては、データを管理する主体が望むものを実現させることになり、そこに最大利益なりメリットが集約されることになるかもしれない。トヨタの定義も参照しなければならないが、何か得体の知れない社会が生まれるような気がする。

 NTTはデータを使い、都市生活の質を高める「スマートシティー」構想をグループの成長戦略の柱の一つとして進めているということだが、NTTは収益性を最大にしようとするビジネス戦略としてこれを試みているはず。トヨタも同じことだろう。異分野に事業が手を組むと、収益性を大きく高めることになるが、これが健全な社会を構築する基盤となるかどうか、まだ検証されてはいない。そこの住人は常に監視されているのだが、その関しデータで何が実現するかの支配をすることはできないだろう。難しい時代に入ることになるのかも知れない。

 

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