効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ドイツでのスマートコミュニティ実証事業

今日NEDO新エネルギー・産業技術総合開発機構)が発表したが、NEDOとドイツ・ラインラント・プファルツ州シュパイヤー市は、同市においてスマートコミュニティ実証事業の実現可能性調査(FS)を実施することで合意、5月13日に国吉理事とエガー市長がLOI(協力合意書)を締結したという。このプロジェクトは、シュパイヤー市内の集合住宅で太陽光発電の電力をHEMS(Home Energy Management System)によりコントロールし、宅内消費やバッテリーへの蓄電、ヒートポンプへの蓄熱に振り分けることで高効率エネルギーシステムを構築、その有効性について実証するものだと説明されている。スマートコミュニティーの定義そのものには曖昧な部分が多く、ある地域単位でエネルギー消費効率を情報通信技術の広汎な応用によって達成しようというもので、一種の概念みたいなものだと思う。既存のものを対象にすることもあれば、新しい地域開発に応用されることもある。これが成功するためには、HEMSのような技術だけでなく、そこに住み、働く人々の行動をも変える力を持たせるにはどうすれば良いか、まだ解答は出ていないのだと思う。試行錯誤の繰り返しが必要だが、今回の発表もその一つとなるのだろう。