効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■トヨタ自動車が工場に風力発電設置

トヨタは、愛知県の田原工場に「自家消費型」大型風力を導入した。1基の定格出力4.3MWの大型風力発電設備を工場敷地内に6基設置し、総出力は25.8MWに達する。発電した電力は固定価格買取制度(FIT)を使わず、工場内で自家消費する。2019年8月に造成・基礎工事を開始し、2020年7月に試運転、2021年3月に操業する計画だったが、実操業は今年に入ってからになる。

採用する風車は、ブレード(羽根)のローター径(回転直径)120m、地上からブレード最高部までの高さは145mに達する。同社は、環境影響評価方法書の段階では、2.1MW機を12基設置するパターンなど、5案を提示していたが、大型機で基数の少ない案を採用することで、既存設備や住居との離隔を大きくとってより安全性に配慮するとともに、南側エリアへの設置基数を減らして、鳥類にも配慮したとしている。

トヨタ自動車田原工場の周辺は、全国有数の風況に恵まれ、既存の風力発電設備が20基稼働している。そのなかには、三井化学などが建設した50MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)と6MWの風力発電設備(1基2MW・3基)で構成する国内最大のハイブリッド型発電所の風車も含まれる。愛知県の渥美半島は年間を通じて風が強く、5月には「田原凧まつり」が開かれ、子どもの成長を願う「初凧」や互いの凧を落とし合う「けんか凧」で盛り上がる。田原市は半島のほぼ全域を占め、風況の良さから湾岸部には国内最大級のウィンドファームを形成している。

このトヨタ風力発電についての報道記事を読んだときには、カーボンニュートラルに向けた工場としてのイメージだけで、本当にどれほどの発電量が得られるのかと思ったが、この設備は田原工場で消費する電力の15%以上を供給すると紹介されているのを見て、単なる企業姿勢の標識ではないと納得した。おそらく今後、工場の屋根や駐車場に太陽光発電パネルも設置されることになるだろう。

日本風力発電協会によると、こうしたプロジェクトは外部に売るためではなく自前の工場向けに発電することが意図されている点で日本では珍しく、同様のものでは「最大級の事例」となる。

トヨタ田原工場の風力発電設備

 

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