効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

大型トラックの排ガス規制

日本も地球温暖化ガスの削減目標達成のために、いろいろな施策がなされているが、これまでトラックからのCO2排出削減についての目標や施策が打たれたという報道に接したことはなかった。日本の乗用車の燃費が良い、すなわちCO2排出も削減されているという考え方が主流だったようだ。大型トラックのエンジンはディーゼルだから、効率は良いと言えるかも知れないが、それに使われるディーゼル油からのCO2排出量は積み上げると大きな数字になるはずだと考えていた。それを裏付ける方向が米国の環境規制にうちだされることになった。オバマ米政権は16日、トラックなど中大型車向けの温暖化ガス排出規制の最終案を発表し、2027年モデルの大型トラックでは現行規制より二酸化炭素(CO2)排出量を25%減らすよう義務づけたと報じられている。米国は2025年までに温暖化ガスの排出量を05年に比べて26〜28%削減するとの目標を公表済み。大型車は温暖化ガスの排出で輸送部門の約20%を占めていることから、新たな規制で排出抑制を図る。燃料をディーゼル油から天然ガスに変えたり、バイオディーゼルを量産するということも考えられる。オバマ政権の重要な遺産環境政策となるだろう。米国のこの規制は日本のトラックメーカーにも影響を与えるだろう。そして、日本政府がどのような規制をするのかしないのか、見守る必要がある。