効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■商用ビルの冷房に使用する熱貯蔵システム

ヒートポンプエアコンで冷房するときには、室内の熱を外気に逃がすシステムで室内の空気を冷やしている。ということは、ビルの周辺の気温が上昇することになり、ビルが多いところでは、冷房をもっとも必要とするときに、外へ熱を放散させようとしても気温が高いために効率よく熱を放散できず、余計な電力を消費して熱放出システムを駆動させなくてはならず、非常に非効率な冷房となってしまう。これへの対応として、大容量の熱貯蔵タンクを利用する方式があるようだ。

水は空気より比熱が高いから、同じ容量であれば空気よりかなり多い熱を蓄えることが出来る。冷房時の廃熱を大きな水タンクに排出しても、水の温度はそれほど早くは上がらない。温水になれば、ビルの温水需要があるから、そちらで使って貰えば、外部から温度が相対的に低い水道水を入れるから、貯蔵タンクの温度は下がることになり、冷房効率は上がる。

商用ビルの冷房需要は夜間には小さくなるから、その間にタンクの熱を外部に放散させてやる。夜の気温は低いから、朝までに温度がかなり下がる。翌朝に冷房装置が稼働すると、水温が低くなった水タンクにヒートポンプの廃熱を吸収させれば効率は高くなる。タンクの水の夜間冷却に、電力消費が少なくなるように工夫すれば、全体の空調効率は大きくなる。

この理屈を利用した空調用熱貯蔵システムが実用化されているようだ。

 

単行本 3,850円

 

 

家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。

https://minne.com/@plusme

https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form