効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

電力自給の住宅登場

太陽光と蓄電池を組み合わせて電力を自給し、送電線に連系しない住宅が登場したようだ。中国の太陽電池メーカーの6.5kWパネルを使用して、それを12kWhの容量を持つ蓄電池を設置するほか、電気自動車の蓄電池充電(30kWhの容量)と、それからの電力供給も出来るようになっている。その実物展示場が茨城県ひたちなか市の住宅展示場に建設されている。モデル住宅は4人暮らしの家族を想定し、系統とはつながっていない。さらに雪が積もったりして太陽光発電が発電しないような事態に備えて、LPGで動くエンジン発電機も設置されている。このシステムのコストは500万円だそうで、これには電気自動車本体は含まれていない。このコストは電力会社からの電気代を支払わないために、20年ほどで回収できるそうだ。富裕層向けのものではあるが、太陽光発電設備と蓄電池のコストはまだまだ下がるはずだから、次第に普及していくだろう。そしてその電力システムを管理制御するシステム、HEMSも導入されるはずだから、日々の電気消費量も分かり、電気の無駄遣いを知らせるような表示器も設置されているだろう。既築の住宅に太陽光発電設備が後付けされる場合にも、同様なシステムを使って系統と切り離す消費者が出るかも知れない。まったく新しいエネルギー消費の形態が拡大することになる。