効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■人間社会と火山のCO2排出比較

 活火山は絶えず炭酸ガスを排出している。世界の火山から排出される地球温暖化ガスの一つである炭酸ガスの量は膨大なものだと考えられていた。ところが、最近の調査結果で分かったことだが、人間社会全体が排出する炭酸ガスの量は、火山からのそれの100倍にもなるそうだ。この調査は500人の科学者が行ったもので、地球内に閉じ込められている炭酸ガスの量、排出量、吸収量などを詳細に分析記した結果分かったことだ。

 地球全体に存在する炭酸ガスの多くの部分は地殻内にあり、いわば、しまい込まれている。地球全体にある炭酸ガスの1%の10分の一、43,500ギガトンという、数字としては僅かな量が地球表面に火山などから排出され、地表面、海水内、大気中にあるそうだ。地球内に閉じ込められている量は、18億5千万ギガトンで、この構造を調べた結果、何十億年前にどのように地球が生まれたかが次第に分かってきたそうだ。地球も地表にある炭酸ガスの量のコントロールをしているようで、これまで数十万年のサイクルでその量は変化している。それを起こしているのはこれまで殆どが火山活動だったとされ、それが地球の気候変動を起こし、太古に生物が死に絶えたり、形を変えたりした原因になっていた。6,600万年前に起きた大隕石の衝突が、地球上の生物の4分の3を消滅させたが、その時に排出された炭酸ガスは425ギガトン~1,400ギガトン。

 だが、この地球自体が行っている炭酸ガスの循環を大きく乱したのが人間の活動だ。2018年だけで見ても、人間が出す炭酸ガスは37ギガトン。ということは、過去10数年の排出量は、太古に起きた地球生物に与えた時の量に匹敵する。地球温暖化懐疑論もあるが、科学者の示すこのような結果は謙虚に受け止めなければなるまい。

 

 

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