効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■ニュートリノ(中性素粒子)による発電

 太陽光発電は、太陽光が照射すると発電するパネルを並べて、必要な発電規模を生み出すために、規模が大きくなるとそれに応じて隠される地表面積が大きくなるのは不可避となる。また、太陽光の可視光で発電するため夜には発電出来ず、曇りの日には発電量が落ちる。さらには、太陽光による温度上昇が大きいときに発電量が増えることから、北半球の場合、もっとも発電効率が高いのは夏(5月と9月の間であり、四季の変化で発電量が上下する。日射量の変動は常に起きているために、この発電方式では不規則な出力変動が避けられない。

 ところが、いま商品化に向けた研究が行われているニュートリノという素粒子によって振動する物質が発電する原理を使ったニュートリノ発電は、太陽光発電の問題点を殆ど解消することが出来るらしい。この素粒子は、太陽からではなく宇宙空間から地球に常時一定量が降り注いでいるために、昼夜を問わず発電出来る。また、この素粒子は殆どの物質を貫通することから、太陽光パネルのように単板である必要はなく、積層してもそれぞれの層が発電するために、発電規模を増やしても、積層によって実現できるため面積を小さく出来、また、地下に設置しても素粒子の貫通によって発電出来るために設置場所の選択肢が増える。この素粒子が降り注ぐ量も大きな変動がないために、発電量はほぼ一定となる。四方八方から降り注ぐために、太陽光パネルのように一定方向と角度で設置するという必要もない。薄膜グラフェンとシリコンが素材。

 いま想定されているアプリケーションは、スマートフォン、ラップトップ・コンピューター、ペースメーカーなど、小型の電気機器の電源への利用だが、将来、家庭で消費する電力を常時発電出来る電源規模にまで大きくすることもできるとしている。英文で書かれたこの情報を入手したときには、自分の理解が不十分かもしれないとも思ったが、そう遠くない頃に成果が出てくるのを期待するようになっている。

 

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