効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■建物への直流給電が実用化

 今朝の新聞報道を見ていて少なからず驚かされた。竹中工務店が7月3日、独自開発したエネルギーマネジメントシステム「I.SEM」を用いて、オフィス照明への直流給電による給電方式を確立し、「栗原工業ビル」に初導入したと発表したというものだ。同社が採用した給電方式は、I.SEMと直流電源対応の照明器具とを組み合わせ、直流電力を直流のまま給電し、従来生じていた「直流→交流→直流」の変換による電力ロスを定格時約10%低減することができるというもの。自分が永年主張してきたシステムが商品化したというのは嬉しいことだ。

 LED照明の直流化は、何年も前にあるところで相談を受けて、実用化プロジェクトを立ち上げようとしたが、助成金の確保ができず、諦めた経緯がある。その時には、LEDだけでなく、冷蔵庫や空調も直流化しようとしてのが、若干やりすぎだったのかもしれない。今回発表されたものは、非常用発電機との連携が可能で、同社によると、BCP対応・デマンドレスポンス・直流給電を組み合わせた全国初のシステムになるという。なお照明器具はパナソニックに依頼して新規開発したものを採用したということだ。市販のLED電球は全て交流対応になっているから、新規開発が必要だが、直流化は簡単で、 

 この発表の説明では、オフィス照明への直流給電による電力ロスの低減は、太陽光発電から直接照明器具へ給電する場合を想定し、電力の変換回数を低減するとともにSiC素子を用いることにより各変換効率を向上させて算出している。なお、交流給電の場合は太陽光発電→DC(直流)/DC→DC/AC(交流)→AC/DC→照明器具、直流給電の場合は太陽光発電→DC/DC→DC/DC→照明器具、となる。ビル全体に直流配線をすることになるが、照明以外にPC用の電力供給をするようにすれば、PCの変換器は必要がなくなり、その変換ロスもなくなる。照明に使うと言うことは、オンオフのスイッチも新規に開発したのだろう。身近にある交流用のスイッチは使えないからだ。

 いよいよ直流時代に入ってきたと実感している。