効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■英国、CCU技術開発を支援

 CCSとCCUの違いは、化石燃料などを使った後排出されるガスに含まれるCO2を何らかの形で捕捉し、それを地中深くなどに埋設して地表に出てこないようにするのと、その捕捉したCO2を処理液に吸収させ、CO2を原料に必要とするところで消費する、すなわち利用する、と言うことの差がある。

 埋設するのにはコストだけがかかるが、利用することができれば価値が生まれる。埋設に代えて油井に押し込んで、石油の生産を支援するものもある。そのCCUについて、英国が9つのプロジェクトに対して2,600万ポンドの予算で開発を支援するということだ。その中でもっとも期待されているのは、英国のCheshireにあるTata Chemicals Europeの炭酸水と重曹の製造プラントだという。このプラントには420万ポンドが投じられて、年間4万トンのCO2を回収し、重曹の原料に使用する計画。ここには96MWのコンバインドサイクル発電設備があるが、ここからの排ガスからCO2を液状にして取り出して、直接重曹製造プロセスに投入するらしい。発電設備からのCO2排出量を11%減らすことが出来るとのこと。これによってCCUが実用段階に入ったことを証明し、同工場のグリーン化によって製品の販促にもつなげることができるとしている。

 英国政府は、このプロジェクトを成功させることによって、CCUが実用段階に入ったことを産業界に示し、年間7万トンのCO2の捕捉利用に結びつけたいとしている。このプロジェクトの他に、Draxグループが50万ポンド、Origen Powerが24万9千ポンドを認められているが、これは燃料電池(おそらく溶融炭酸塩か固体酸化物型燃料電池)を利用してCO2を捕捉し、石灰製品をつくるもののようだ。

米国や日本でもCCS,CCUの開発は行われているが、その成果について自分はまだ把握していない。米国では実用化の段階に入ったとは聞いているが。

 

 このところ、日記の下にAmazonの商品紹介をしている。いわゆるアフィリエイト。どのようなものかを試している。紹介した商品の影像をクリックするとAmazonのページに入るが、買うかどうかの決定はその後。これまではクリックすらして戴けていない。価格はAmazonの通常価格。その売上の若干がこちらに謝礼として戴けるシステム。これから暫く試行しますが、ご容赦ください。今日は奈良関連の商品をご紹介。