効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

欧州の太陽光発電、次は英国

太陽光発電からの電力買取制度(FIT)という助成策によって、ドイツの太陽光発電設置量は世界一になったが、FITのために電気料金が高くなったことに対する反発もあって、この助成は大幅に縮小される方向に向かっている。ところが、ドイツの市場が停滞する中で、英国で市場が急拡大してドイツの代わる地位を占める可能性が出ているという報道がある。ある調査機関の発表では、2014年に英国に設置される太陽光発電、特に、地面設置型のユーティリティースケール(日本で言うメガソーラーと同様の地面設置型の大型のもの)の太陽光発電設備の申請が急速に伸びているという。数字で見ると120件の大型設備の設置が認定を受けたそうだ。1万キロワットを越えるものも60件ある。さらに400件ほどのものが計画段階にあるという。この大きな変化は、いまある助成策が、2017年に撤廃される可能性があるのと、次の選挙でエネルギー政策が変わる可能性があると考える事業者が申請と設置を急いでいるからだという。現時点では大規模太陽光発電の事業性が良いために、金融業界も融資額を増やしているそうだ。日本でのFITを巡る動きとよく似ている。