効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■既存建物を「ゼロエネ」に

大成建設は、既存のオフィスビルや工場などでエネルギー消費量の実質ゼロを目指すリニューアル事業に乗り出すとのことだ。需要増を捉え、近い将来には1年当たり10~20件の受注を狙う。目指すのは、既存のビルや工場について、建物で使うエネルギー消費量を実質ゼロとする「ZEB」(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の認証取得。オフィスビルでは、窓ガラスの断熱材を工夫するなどで消費エネルギーを50%以上削減する「ZEB Ready」を実施する。

工場は、生産設備を除いてエネルギーの消費量を実質ゼロにする。設備の効率化に加え、工場の屋根に太陽光パネルを設置することで二酸化炭素(CO2)フリーの電源を生み出す。

環境省の説明によると、建物の中では人が活動しているため、エネルギー消費量を完全にゼロにすることはできないが、省エネによって使うエネルギーをへらし、創エネによって使う分のエネルギーをつくることで、エネルギー消費量を正味(ネット)でゼロにすることができるという意味のようだ。結局は再生可能エネルギー由来のエネルギーをどこかで確保しなければならない。

大成建設は第1弾として、自社の横浜支店ビルと関西支店ビル、同社の子会社が保有する工場1カ所の計3施設でのリニューアルを始める。同社保有以外の案件受注を目指すための広報プロジェクトになるのだろう。既存の建物の場合、ビル内の業務を妨害しないような設計や施工などが必要で、新設に比べて数倍の手間がかかると想定しているようだが、全国のオフィスビルのほとんどが既存建物で、リニューアルによるゼロエネ化の需要は高いとみている。

課題は、エネルギー効率を重視してこなかった既存ビルの効率をどこまで上げることができるかだろう。それに加えて、日本国内で再エネを十分確保できるかが大きな課題となる。成果実績を示す必要があるが、それにも数年はかかるだろうから、どれほど事業性を確保できるだろうか。海外から入手した再エネ由来のエネルギーが増える方向には向かわないでほしい。

 

 

 

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