効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

過疎地帯に電気自動車

この連休に吉野の奥の過疎地域に訪れる機会があって、それをきっかけに山村僻地の生活を支える交通手段について考えるようになった。よく報じられているが、ガソリンスタンドが顧客不足から閉鎖される件数が増えているのも理解できる。一方では、細い道と乗客が少ない中に公共交通機関としてのバス路線を維持するのが難しいことも分かる。そこで考え始めたのが、山村過疎地域には交通手段として小型の電気自動車が適しているのではないかということだ。日本の場合幸いなことに、電気はほぼどこでも行き渡っているため、日常的な充電に難しさはあまりないだろう。ほぼ全戸に電気自動車が普及すれば、そこまで電気を供給している送電線の容量に不足が生じる可能性はあるが、充電の輪番制が自動的にできるようにする技術は既にあると考えても良いから大きな問題にはなるまい。そして、村役場などに急速充電器を備えておけば、充電不足を急いで補うこともできる。多くの世帯に電気自動車が普及すれば、それは多くの蓄電池を設置したのと同じ効果があり、もしこの地域で太陽光発電風力発電があれば、その出力変動を調整する役割も果たすことができる。電気自動車は都会からだけでなく、僻地からも進展するような制度設計が必要ではないかと思った次第。