効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

スコットランドの波力発電

スコットランドイングランドは、同じ国にありながら時には別の国同士のような関係にある。20年以上も前だが、スコットランドで買い物をしてお札でお釣りを貰った。それをロンドンに帰ってからどこかのお店で使おうとしたら、こんなお札は使えないと断られてしまった。そのお札はスコットランド銀行が発行したもので、本来は使えるのだが店員が知らなかったのだ。偽札だと思ったに違いない。スコットランド独立運動はあるし、英国は面白い国だ。
このスコットランドで実用化に近くなっているのが波力発電。洋上に長く連なった蛇のような浮きが波の動きで上下するのを利用して発電する。この技術開発には日本の川重や三菱重工も貢献しているそうだ。スコットランドでは風もよく吹くから洋上風力発電もどんどん規模が大きくなっている。波力発電などを東北の太平洋岸に持ち込んでテストできないかと思うが、漁業権や船の安全航行の関係でなかなか難しいかもしれない。何か特別の海域を設定して建設できないだろうか。波力発電なら海の深さには関係ない。勿論電力を陸まで送る送電線は海底を這わせなくてはならないが、構造物としては設置しやすいだろう。日本でも同種のものが以前開発されていたが、その後どうなっただろうか。おそらく開発費の支援がなくなって消えてしまったのだろう。だが、浮体式洋上風力発電と同時に、波力発電、それに加えて黒潮の流れや津軽海峡の海流を利用した潮力発電も日本は開発をすべきだろうと思う。また、九州や四国に多い海峡にも強い潮流があって、しかもその力と時間を予測できるから、風力や太陽とは異なった安定電源となる。もっと検討に力を入れるべきだ。