効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■レストランチェーンでの燃料電池利用

業務用の固体酸化物型燃料電池SOFC)で商品化されたものの中ではもっとも規模の小さい京セラ製の3kWが、幾つかのレストランチェーンで利用され、効率の高さが認識されているようだ。すかいらーくホールディングスは3月18日、同社が運営するバーミヤンの東京都内5店舗に、新たに業務用燃料電池(発電出力3kW)を導入すると発表している。これは昨年度第9次の政府補助金の対象になったものだろう。24時間定格運転で稼働し、熱は厨房機器、電気は店内照明等に利用している。都内では初の設置になったようでだが、すでに導入している静岡県内の4店舗では、これによりCO2排出量が未導入店舗に比べ、約5~7%削減されている。稼働状況を確認した上での追加導入だから、今後も設置数は増えるのだろう。

このユニットの発電効率は52%、排熱利用(給湯)も含めた総合効率は90%を超え、今後価格も下がっていくからレストランチェーン一般に、標準設備になるかもしれない。他のレストランチェーンでも導入されているが、停電時には配電系統とは独立した運転もできるため、照明などを止めないで済む。関心が高まっている非常時対応としても期待されているだろう。京セラの3kWユニットは、中核部が家庭用700Wのエネファームと同じだから、信頼性の面でも評価されているのだと思う。給湯負荷の大きいお店には最適の自家発として普及することを期待したい。